アドラー心理学実践編!アドラー流の話の聞き方・伝え方
こんにちは!今回でアドラー心理学についてのブログは最後です!前回申し上げたように、ダイレクトにアドラー心理学を日常生活に組み込むと多分友達は減ると思います。「それは課題の分離の視点から俺の責任ではないから手伝えへん」とかサイコパスじゃない限りは言えないはず。誰でも実践できるアドラー流の話の聞き方、伝え方があるのでぜひご覧になってください!
・アドラー流の話の聞き方
話の聞き方として1番大切なのが、やはり共感する事です。そして、共感する際にするべきなのは、相手の言ったことを最後まで聞いてその後に言ったことを繰り返すフィードバックと相手を理解するための質問をすることがアドラーは言っています。絶対聞き手としてやってはいけないのは相手の話を遮ることと相手の話を要約すること。
基本的に、相手が誰かの愚痴を言っている時に「私はあいつが嫌いやからみんなにも嫌いになってほしい」などと考えている人はいません。単に望んでいるのは、「こんな嫌なことがあって、その時の感情を分かってもらいたい」ということなのです。だから、聞き手として質問する際に大事なのは、相手が経験した事実を聞くのではなく、その時の感情を聞くように心がけることです。
よって、まずは相手の話を最後まで聞く。聞いてから、何も言い返さずに相手が最後に言ったことを繰り返す。繰り返す際にも、相手が経験した事実ではなく(事実フィードバック)、その時感じた感情を繰り返す(感情フィードバック)ようにしましょう。これこそが共感です。そして、その後に「あなたの言っていることを理解している」という姿勢を示しながら、感情を聞く質問をしたりする事で相手は気持ち良く話を伝えてくれます。
また、例えばミスした相手に対しても、犯人探しをしたり、責めたりするのもダメです。責任の所在よりも解決策を探すこと、なぜそのミスをしたのかという事を聞く方がはるかに次に繋がります。だから、相手がミスした時はその理由と原因を好奇心を持って聞きましょう。
まとめとして、アドラー流の聞き方は決して難しいテクニックを要求しているのではなく、相手の話を否定せずに最後まで聞く→その時の感情をフィードバックして共感を示す→感情を聞く質問をして好奇心を持って聞いている姿勢を示す。ただこれだけです。しかし、これが、実際は意外と難しいものであり、どうしても自分が感じた事、言いたい事を、話の途中で言ってしまう事があるのです。だから、ここで話の聞き方を再認識して最高の聞き手になるよう練習しましょう!
・アドラー流の話の伝え方
前回で話した通り、アドラー心理学では人は皆自分だけの色眼鏡をつけた世界を見ているという認知論の考え方があります。要は、自分が見ている世界が全てだと思い込んでいるので、そこから誤解が生まれやすいのです。だから、まず頭の中に留めておいて欲しいのは、言わなくても伝わると思わない事です。言い切らない、言葉を濁す、まぁこんくらい話せば通じてるはずと思うのは全て間違いであり誤解の元。しっかりと自分で意思決定をして、思ってる事をきちんと伝えましょう。
しかし、その伝え方にもコツがあります。
ただ、して欲しい事だけを伝えても相手が納得しない可能性があります。そこで、アドラーは、良い伝え方には3段階のステップがあると考えました。それは、何が問題なのかをはっきり言うwhat、次にそれをどのようにして解決して欲しいのかを伝えるhow、最後になぜそうするのかを言うwhy。この、what→how→whyの順で話すと、明確に伝える事ができます。
例えば、チームメイトが自己中心的でパスを出さない時に改善して欲しいと伝える時は、「パスを出さないから連携が取れない」と問題点のwhatを言って、「もう少しパス回しをして欲しい」とhowを伝えて、最後に「そうする事でもっとチームプレイができるから、相手のディフェンスも広がるし、体力も無駄に消費する必要もない」とwhyを伝えるようにすると、きちんと納得してくれます。
また、相手に事実を伝えるのではなく、感情も伝える事も大事です。例えば、相手と喧嘩して討論になった時は「そういうところがあかんねん、今すぐやめて」と事実だけを言うのではなく、「こうしてくれないとめっちゃ困るし大変なんよ」と自分の感情も入れる。基本的に人というのは、自分のしている事を直接否定されたら素直に受け入れられないものです。だからこそ、相手を責めずに、この行為を改善したらみんな助かるいったように感情を伝える事を意識しましょう。
アドラーによると、ネガティブな感情を言う時、人は一次感情(悲しみ、不安、寂しさ)と二次感情(怒り)のうちの二次感情を先に出しがちであると言っています。つまり、裏には心配や不安という感情があるけど先に怒りという感情が出てしまうから、相手も聞く耳を持ちにくいのです。例えば、子どもが夜遅くに帰ってきた時、「どこ行ってたの!ちゃんと連絡しなさい!」と怒鳴るのではなく、先に一次感情を出して、「どこ行ってたん?ずっと心配してたんやから」と素直に自分が最初に感じた一次感情を伝える方がちゃんと反省すると思います。
つまり、文句を言いたい時、注意したい時も、一次感情を伝えてから、理由や原因をまず聞く。それを全て受容してから、自分の意見をいう事で相手はきちんと納得するし聞いてくれます。
以上です!これでアドラー心理学については終了です。ぜひ、学んだ事を実践してみて下さい!
体によじ登ってくる猫
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